38.ブランド心理プロセスの構成要素
中小企業診断士試験 令和7年度(2025年)
企業経営理論
第38問
ブランドに関連するさまざまな概念(以下、「ブランド関連概念」と呼ぶ)が提唱されている。次の文中の空欄A~Dに入るブランド関連概念の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
消費者は、ブランドが有する A に魅力を感じ、その度合いが強くなると B を有するようになる。その結果、当該ブランドを優先的に選択する C を示すようになる。こうした一連の心理的プロセスの結果として形成される消費者の D は、当該ブランドが他ブランドに比した競争優位性を獲得するうえで極めて重要である。
【ブランド関連概念】
① ブランド・ロイヤルティ
② ブランド・パーソナリティ
③ ブランド・リレーションシップ
④ ブランド・エクイティ
⑤ ブランド・アタッチメント
〔解答群〕
ア A:② B:① C:⑤ D:④
イ A:② B:⑤ C:① D:③
ウ A:④ B:① C:⑤ D:②
エ A:④ B:② C:⑤ D:③
オ A:⑤ B:② C:③ D:①
- ブランド・パーソナリティ (Personality): ブランドを「人間」に例えた時の性格(誠実そう、都会的など)。消費者はこの性格に魅力を感じます。
- ブランド・アタッチメント (Attachment): ブランドに対する情緒的な**「愛着」**。魅力的な性格を知ることで、心理的な絆が生まれます。
- ブランド・ロイヤルティ (Loyalty): 特定のブランドを繰り返し選ぶ**「忠誠心」**。愛着があるからこそ、他のブランドに目移りせず優先的に選択します。
- ブランド・リレーションシップ (Relationship): 消費者とブランドの間に築かれた**「関係性」**そのもの。愛着や忠誠の結果として形成されます。
- ブランド・エクイティ (Equity): ブランドが持つ**「資産価値」**。強力な関係性が築かれることで、競合に対する優位性(価値)となります。
🎯 「気の利いた」解き方:文章の穴埋めロジック
文章の流れに沿って、パズルのピースをはめていきましょう。
- A:消費者は、ブランドが有する「[ A ]」に魅力を感じ…
- ブランドの「性格」に惹かれるのが自然です。よって A=②パーソナリティ。
- B:その度合いが強くなると「[ B ]」を有するようになる。
- 魅力(性格)を感じた結果、心の中に生まれるのは「絆・愛着」です。よって B=⑤アタッチメント。
- C:その結果、…優先的に選択する「[ C ]」を示すようになる。
- 「優先的な選択」という行動・態度のことを「忠誠心」と呼びます。よって C=①ロイヤルティ。
- D:こうした一連の心理的プロセスの結果として形成される消費者の「[ D ]」は…
- 愛着や忠誠の積み重ねで出来上がるのは、ブランドとの継続的な「関係性」です。よって D=③リレーションシップ。
この組み合わせ(A:②、B:⑤、C:①、D:③)を解答群から探すと、**「イ」**が正解となります。
📝 「一言まとめ」
「ブランドの『性格(パーソナリティ)』に惚れ、 『愛着(アタッチメント)』が湧き、 浮気せずに『忠誠(ロイヤルティ)』を誓う。 その結果、切っても切れない『関係(リレーションシップ)』が資産になる。」
ブランド関連概念は似た言葉が多いですが、「性格 → 愛情 → 浮気しない(継続選択) → 深い仲」という恋愛のようなストーリーで捉えると、順番を間違えなくなります。
