29-1.海外進出の4ステップ
中小企業診断士試験 令和7年度(2025年)
企業経営理論
第29問
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
食品メーカーA社は、これまで国内市場でさまざまな食品を製造・販売してきたが、今後の経営計画として①国外への輸出、その他の方法による海外進出を視野に入れている。このため、同社ではグローバル・マーケティングについて、検討を開始した。
(設問 1 )
文中の下線部①に関連して、以下の図は、国内マーケティングを行っている企業が、グローバル・マーケティングを展開するに至るまでの一般的な発展段階を示している。図中の空欄A~Cに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

〔解答群〕
ア A:国際マーケティング B:多国籍マーケティング C:輸出(間接・直接)
イ A:国際マーケティング B:輸出(間接・直接) C:多国籍マーケティング
ウ A:多国籍マーケティング B:輸出(間接・直接) C:国際マーケティング
エ A:輸出(間接・直接) B:国際マーケティング C:多国籍マーケティング
オ A:輸出(間接・直接) B:多国籍マーケティング C:国際マーケティング
この問題を解くカギは、「自国中心」から「現地適応」、そして「世界一括」へという、コントロールの範囲と焦点の変化を追うことです。
- 輸出(間接・直接): まずは国内で作ったものを外へ送る、最もリスクの低い段階です。
- 国際マーケティング: 特定の国へ本格的に進出。まだ国内のやり方を持ち込む傾向が強い段階です。
- 多国籍マーケティング: 各国のニーズに合わせて、製品や戦略をバラバラに最適化(ローカライズ)する段階です。
- グローバル・マーケティング: 世界を一つの市場と捉え、標準化と適応を高度にバランスさせる最終段階です。
🎯 「気の利いた」選択肢の捌き方(最短ロジック)
この問題は、進出の「深度(本気度)」を時系列に並べるパズルです。
- ステップ A: まだ現地に拠点を持たず、モノだけを送る 「輸出」 が最初に来ます。
- ステップ B: 輸出の次に、特定の国を対象に戦略を立てる 「国際マーケティング」 へ移行します。
- ステップ C: さらに進んで、進出先の国々ごとに戦略を使い分ける 「多国籍マーケティング」 となり、最終的なグローバル・マーケティングへと繋がります。
この流れ(輸出 → 国際 → 多国籍)を完璧に表しているのは 「エ」 です。
📝 サイト掲載用の「一言まとめ」
「海外進出は『宅配』から始まり、『お出かけ』を経て、『現地住まい』へと深まっていく。」
輸出(モノだけ) → 国際(自国基準で進出) → 多国籍(現地基準でバラバラ) → グローバル(世界基準で統合)というステップは、企業の成長物語として捉えると忘れにくくなります。
